Interview : Frankie Melbourne Espresso

メルボルンといえばコーヒー、カフェの街としても有名ですが、そんなメルボルンのカフェが東京の下北沢で楽しめるって知ってますか?
フランキーメルボルンエスプレッソは、メルボルン出身のアレックスさんが今年の1月に下北沢にオープンしたての、地元の人に愛される小さなカフェ。
今回、オーナーのアレックスさんに日本にカフェをオープンした経緯や、メルボルンと日本のコーヒー文化の違いなど、インタビューを行いまいした。

 

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日本にカフェを開いた理由を教えてください。

私が初めて日本に行ったのは8年前、ワーキングホリデーを使っていきました。
その時にパートナーであるクリスタルと出会い、二人で日本での時間を終えメルボルンに数年間戻りました。
メルボルンに帰っていた間にも、日本に住んでいる友達と連絡をとっていたので4回ほど旅行で日本に行きましたが、東京に戻るたびに感じた事はメルボルンで飲んでいた普通のコーヒーがとても恋しいということ。

メルボルンの人たちはチェーン店でコーヒーを買う事は日常的ではありません(メルボルンでは当たり前のことになっていますが)が、日本でのコーヒーの選択肢といえば大きなチェーン店ばかり。

日本でもたくさんの小さなカフェがオープンしましたが、そこで提供しているのはアメリカに影響された大きいサイズで、フレーバーの弱めのコーヒーか、もしくは日本のようなハンドドリップのコーヒーのものばかり。

その頃、日本のどのコーヒーショップも私たちが探していたようなメルボルンのコーヒーはありませんでした。

私はメルボルンに訪れる人が、メルボルンのコーヒー文化を高く評価しているという事が好きで、その文化は世界に発信する価値があると思っています。

そういった思いで、フランキーをオープンしました。

1. Is there any particular reason you decided to open your cafe in Japan?

I first came to Japan 8 years ago, for a working holiday. During my time in Japan I met my girlfriend and love of my life, Christal. 

She and I finished our time in Japan and moved back to Melbourne for a few years. During those years we remained in touch with friends still living in Japan, and made a few trips back and forth.

Each time we visited Tokyo we found ourselves missing our regular coffee experience.
The options were usually limited to large chains such as Doutor, Excelsior and Starbucks. As a Melbournian, none of these options were like the standard I take for granted back home.
Many smaller coffee shops have since opened. These seem to have an American- style coffee influence – often with very large cups and a relatively weak coffee flavour – or Japanese filter and hand-drip coffee. None of these provide the Melbourne coffee experience that we were looking for.

I like to think that visitors to Melbourne appreciate our coffee culture, and that culture is worth introducing to the world. FRANKIE aims to introduce Melbourne coffee culture!

なぜ下北沢にしたんですか?

私とパートナーのクリスタルは当初ブランチ(朝ご飯と昼ご飯の間)のメニューのある大きめのショップに開こうと考えていたのですが、東京の表参道や、原宿、渋谷などの栄えた場所は、残念ながら私たちのような限られた予算と、日本でのビジネス経験のなさでは、自分たちにあう場所と、予算の物件を見つけるのは本当に難しかったのです。

私たちはしばしば、私たちよりも力のある、そしてリスクの低い会社に負けてしまいました。
なので、自分たちの名を売る事ができるエリアの、小さなの面積で自分たちのカフェをスタートさせました。
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下北沢はいい人の集まりでした。
若者、お年寄り、そして多くの旅行者と、ちょうどいい数の地元の人々。
下北沢はメルボルンの、ある一定の場所を思い出させます。
そこにはカジュアルな雰囲気に、古着屋やレコードストアがまばらにあります。
それはメインストリームや商業的なものも少なく、人それぞれがありのままでいる事が居心地のいいと感じさせてくれる場所です。
下北沢は忙しい雰囲気もなく、たくさんのサラリーマンたちがミーティングから次の場所に忙しく移動する姿もありません。

そんなリラックスした雰囲気は、私たちにお客さんと語り、地元のビジネスを知り、そのコミュニティーの一部になる時間を与えてくれます。

2. What attracted you to Shimokitazawa?


Christal and I initially looked to serve a full brunch menu, in a much larger shop, in some of the bustling neighbourhoods of Tokyo such as Omotesando, Harajuku, Shibuya, etc.
Unfortunately, as Australians with a limited budget and zero Japanese business history it was exceedingly difficult to secure the right shop at the right price.
We were constantly beaten out by Japanese firms with greater resources and lower risk. This meant we had to start with a smaller footprint in an area where we could make a name for ourselves.
Shimokitazawa had the right mix of people – some young, some old, many visitors and a good number of locals living nearby. The feeling in Shimokita reminds me certain neighbourhoods in Melbourne. There is a casual vibe to the area with second-hand clothing and record stores scattered around. I think it is also a place that is less mainstream and commercial, where individuals can feel comfortable to just be themselves.

The place doesn’t feel rushed, and it’s never full of business people moving quickly from one meeting to the next. The relaxed vibe of the area means that we can take time to talk to our customers, get to know local businesses and become part of the community.

 

日本でカフェを開く前は何をしていましたか?

クリスタルと私は3年前にメルボルンのシティに、ラーメン屋さん、リトルラーメンバー(Little Bourke St)を開きました。

それをするにあたって、日本に何度も足を運び、日本のラーメン屋さんで数ヶ月間、テクニックやレシピをメルボルンに適応させるための準備とリサーチをしました。
私たちのスタッフはほどんと日本人だったので、ラーメン屋を運営する間にも、日本との強いつながりを感じることができました。
リトルラーメンバーは、店を売り払った後の今でも、毎日忙しく夜のドアの外に列ができるほどです。
私たちは1年半ほど前にリトルラーメンバーを売り払い、次の挑戦を探していました。

 


3. What did you do for work, or where did you work before coming to Japan?

Christal and I opened a ramen shop – Little Ramen Bar – in the Melbourne CBD around 3 years ago.
To do this, we visited Japan numerous times for preparation and research, and worked in a Japanese ramen shop for a few months to learn the techniques and recipes to adapt to a Melbourne environment.
Our staff were mostly Japanese, and we felt a strong connection with Japan during this time. Little Ramen Bar was – and still is – very busy every day and night with lines out the door. Christal and I sold the business around 18 months ago and were looking for our next adventure!

Prior to this, my family has owned and run numerous cafes and pubs throughout the Mornington Peninsula and Gippsland areas of Victoria.

 

日本に住む、最も大変なこと、最も楽しいことはなんですか?

一番難しいのはカフェ(フランキー)を、日本とメルボルンの文化の違いの中で、運営すること。

オーストラリア人に受けるからといって、日本人に必ずしも受けるわけではないということはフランキーが出来た当初にした失敗から学びました。

私たちは日本人がすでにメルボルンのコーヒー文化を知っていると思っていたのです。

日本の人がメルボルンでとても主流なコヒー、フラットホワイトも理解してくれると思っていましたが、そうではありませんでした。

そういった失敗の中に学びがありましたが、気づいた事は、何人かの日本人は、今まで酸っぱいエスプレッソに、焦げたミルクで作られたエスプレッソコーヒーしか今まで飲んだ事がないということ。

私たちは、彼らに美味しいコーヒーとは、サイズだけじゃなく材料のクオリティーとバリスタのスキルだという事を知ってほしいし、それはフランキーを営むの上で、最もやりがのある部分でもあります。
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フランキーで、コーヒーやオーストラリアのスイーツ(レモンスライス、ラミントンはいつも大人気!)を提供していますが、それを試したお客さんたちの多くが、今までこんな味のラテを味わった事がないと言ってくれました。

彼らは今まで、コーヒーにたくさん砂糖を入れなければ飲めなかったので、エスプレッソが正しく抽出され、甘く仕上がったコーヒーに砂糖がいらない事にとても驚いていました。
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4. What are the hardest, and also the most fun parts about living in Japan?


The hardest part of running a café like FRANKIE in Japan is the cultural shift. What works well for an Australian audience does not necessarily translate to Japanese. We made a mistake early on, assuming that Japanese people would know about Melbourne’s coffee culture (many do not), and that simple menu items like a Flat White would be understood (they usually aren’t)!
So a lot of our difficulties are in education. We have found that some Japanese people have only had espresso coffee in large paper cups with sour coffee and burnt milk. We hope to help them see that the value of a good coffee comes not from the size of the cup, but the quality of the ingredients and the skill of the barista.
This is also the most rewarding part of the business.

Many people try our coffee or Australian sweets (Lemon Slice and Lamingtons are always popular!) and tell us that they’ve never tasted a Latte like this, or that they’ve always needed to put in a lot of sugar and they’re amazed they don’t need to when the espresso is extracted correctly!

 

日本のコーヒーとメルボルンのコーヒー文化の違いは?

日本はとても強いドリップコーヒーとフィルターコーヒーの文化があります。

それは世界でもトップクラスと言うのに疑問の余地はありません。
メルボルンといえばエスプレッソ。

イタリアの移民から影響を受けたメルボルンのカフェは通常、どの店にも同じメニューがあり、みんな普段から何を飲むかもいつも決めているものです。

どこに行こうと、ラテはラテなのです。

※メルボルンでは一般的にコーヒーと言えば、エスプレッソを使ったラテのこと。

しかし日本人にとってはラテと言っても本当に様々で、キャラメルやクリームなど、何かしら上に甘いものがのっていたり、アイスラテだったり、もしくは350mlもミルクに入った、コーヒーの味がほとんどしないラテ、もしくはそんな飲み物の間だったり。

そう、私にとってメルボルンと日本のコーヒーの大きな違いというのは、人々がコーヒーに何を期待しているかと言う事でしょうか。
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追加して言うと、メルボルンの人々にとってのカフェというのは社交の場でもあります。

私たちは同僚や友達とカフェやブランチに出掛けますが、日本においては、カフェは一人ででかけるものというのが多い気がします。

たくさんの人がコーヒーを一つに、数時間読書をし、宿題やパソコンで作業をしますが、私たちはフランキーが、もっと人々の交流の空間になればいいなと思っています。

5. What is different in coffee culture between Japanese and Melbourne?

The Japanese have a very strong coffee culture based around drip and filter coffee. They’re the best in the world at this style of coffee, hands down. Melbourne is all about espresso. Our Italian influence means that any café in Melbourne generally has the same items on the menu and we know what we’re going to get. A latte is a latte, no matter where I go.
For the Japanese, a latte could be a caramel and cream-topped sweet, iced espresso coffee, or it could be a 350ml cup of milk with a vague taste of espresso, or it could be anything in between. So for me, the biggest difference is people’s expectations.

Additionally, Melbournians generally see a café as a social experience. We go out with our co-workers or friends for a coffee or brunch. In Japan, often a café is a solitary outing. Many people buy a single coffee and sit for a few hours to read a book, do some homework, or work on their laptop. We’re hoping to encourage a more social atmosphere at FRANKIE.

 

メルボルンのコーヒーが恋しい方、メルボルンのカフェ文化に興味のある方は、ぜひフランキーに足を運んでみてくださいね。

Mon 定休日

Tue – Sunday 10am – 8pm.

www.frankie.jp
155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目12番15号

 

MIZ

FOUNDER / GRAPHIC DESIGNER

1989年生まれ、京都出身、メルボルン在住のグラフィックデザイナー。日本の大学でファッションデザインを学び、卒業後はスポーツウェアデザイナーとして働き始める。好きな仕事ながらも、プレッシャーと長時間労働により鬱と診断され、退社を決意。何も出来ない数ヶ月を過ごし、薬に頼らずに鬱を治す「認知療法」と出会い、徐々に回復する中で、やりたい事や、働くこと、生きる事の意味について考え始める。

2014年に小さい頃からの夢、英語を話す事を目標にワーキングホリデーでメルボルンに渡豪。言葉、仕事、家探しや友達作りなど、今まで簡単だったはずの事に苦戦しながら、海外に住む事、またメルボルンという街の面白さを伝えたいとMish Melbourneをスタート。メルボルンのグラフィックデザイン会社でのインターンシップを経て、自分の本当にやりたいこと「グラフィックデザイン」に出会う。

Miz Website

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2 Comments

  1. 東京在住の日本人です。
    つい先日、たまたま下北沢のFrankie Melbourne Espressoを知りました。 
    そして、このMishのWebsiteも、今、知りました。
    家内がメルボルン出身で、子供達がいまメルボルンの大学に通っているので、明日子供たちにMishのことを知らせようと思います。(もしかしてもう知っているかも。。。) 子供たちはBrighton近辺に在住です。

  2. 返信が遅くなってしまいました。
    そう言っていただけてとてもうれしいです!
    メルボルンは本当に素敵なところなので、遊びにくる際はぜひミッシュを参考に観光していただけるとうれしいです!


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